ストーリー番外 究極のストーリー「神話」
究極のストーリーと言えば、やっぱり神話ですかね。ということで、今回は次の本をもとに、ストーリーとしての神話について考えてみたいと思います。
- 作者: ジョーゼフキャンベル,ビルモイヤーズ,飛田茂雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/06/24
- メディア: 文庫
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なんといっても「神話」です。「伝説」じゃないから。だから、こんな表現がポンと出てくるわけですね。
神話は究極の真理の一歩手前にあると言われますが、うまい表現だと思います。究極のものは言葉にはできない、だから一歩手前なんです。(349ページ)
ということは、言葉で表現できる究極の真理ということじゃないか。すごいね。
と感心していると、意外にも神話はシンプルなものだということがわかります。
神話の主要モチーフは同じだし、昔から同じだったのです。(77ページ)
おっと、言われてみれば、各地の神話は結構似たような展開があるけれど、それは単に昔の人の想像力の問題なのではなく、神話を語るにはこのモチーフでなければならないからなのか・・・。
では、こうした神話はどんな役割を果たしているのでしょうか?
1. 神秘的な役割
2. 宇宙がどんな形であるか示す
3. 社会学的な機能
4. 教育的な機能
単に昔話じゃないよ、ということですかね。宇宙を捉えると同時に次の世代への教育の役目を担うとは、マクロからミクロまでカバーしているという点ですごいな。
ふと思ったのは、次の本にも似たような「機能」の説明があったこと。
- 作者: ロバートアトキンソン,Robert Atkinson,塚田守
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 単行本
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ここでの「ライフストーリーの機能」は、
1. 心理的機能
2. 社会的機能
3. 神秘的機能
4. 宇宙的機能
と、ほとんど言っていることは同じだよ。ということは、神話とは「共有された究極のライフストーリー」ということですね。
ずいぶんでかいところまで話が行ってしまったなあ。収めるのが難しい・・・。
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ビジネススクールで身につける仮説思考と分析力―ポケットMBA〈5〉 (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 生方正也
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/09/02
- メディア: 文庫
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