2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

抽象と具体の間

よく言われる「抽象的に考える」と「具体的に考える」。両者に対しての一般的な認識は次のようなものでしょう。 ある概念を一般化、抽象化することは、一方では、込み入ったあいまいな対象を単純化してくっきり浮かび上がらせるというプラスの効果が期待でき…

昨年より退化?

Run

今日はからっと晴れた一日だった。梅雨なのに、こんないい気候の日もあるもんだ。 こんな日はめったにないランニング日和といえましょう。ということで、ランニングにいそしむ。しかし、昨年の同時期と比べると、タイムがかなり悪い。それも一回ではなく、こ…

昨日iPadを

手に入れた、ではない。 使っている人を見かけた。しかも二人。一人は千代田線の電車の中で。もう一人はアカデミーヒルズで。 うーん、実物を使っている人を見ると、いろいろと妄想がわいてきてしまいます。 自分が使うとしたらどんな風だろう、とか。この際…

「わざ」習得メソッドは企業の人材開発に応用可能か?(2)

前回のエントリーで、わざ的な育成を例えば、選抜された人材を経営者にするために活用するにはいくつか条件があると述べた。その条件をあげてみよう。・お手本の存在 わざ的な育成での最高のテキストは「お手本」である。つまり、お手本がいなければわざ的な…

「わざ」習得のメソッドは企業の人材開発に応用可能か?(1)

これまで「わざ」の習得の特徴について書き連ねてきた。これを私が生業とする企業の人材開発にどのように応用できるだろうか? その前に、もう一度「わざ」習得の特徴を企業の人材開発に照らし合わせてみたい。そのためには、「わざ」習得と対置できる何かが…

わざとは参加であり、対話である

いきなり現時点での考えをまとめようと思ったが、大きな見落としがあった。それは「わざから知る」にある佐伯胖氏の補稿「なぜ、いま「わざ」か」である。「わざ」から知る (コレクション認知科学)作者: 生田久美子出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2…

わざと工作

これまでわざについてあれやこれやと書いてみたが、ふと一冊の本を思い出した。創るセンス 工作の思考 (集英社新書)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/02/17メディア: 新書購入: 15人 クリック: 590回この商品を含むブログ (79件) を見るこの…

わざ習得の過程

これまで「学ぶ対象としてのわざの特徴」と「わざを習得させるための手段としてのわざ言語」についてみてきた。では、わざとはどのように習得していくのか。その取っ掛かりとなりそうなものが、「世阿弥の稽古哲学」に散見される。この本では、「用心」と「…

虫垂炎になる

先週の日曜日、虫垂炎になった。 朝から腹痛で、8:00過ぎにはもう起き上がれない。一人うんうんうなる。 (この頃から時間感覚がなくなるので、時間は想定) 10:00頃、タクシーで病院に運ばれ、病院のベッドで同様にうなる。その時はまったく症状が分からな…

「わざ」言語

「わざ」から知る (コレクション認知科学)作者: 生田久美子出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2007/11/01メディア: 単行本 クリック: 40回この商品を含むブログ (7件) を見る「わざ」では言語はどのような役割を果たすのか。「わざの世界だから言葉で…

ことばの経済学

ことばの経済学作者: フロリアンクルマス,Florian Coulmas,諏訪功,大谷弘道,菊池雅子出版社/メーカー: 大修館書店発売日: 1993/11メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 56回この商品を含むブログ (5件) を見るとても興味深い一冊だった。ことばがどのような…