2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

経営行動

全ての決定は妥協の問題である。最終的に選ばれた代替的選択肢は、決して目的の完全無欠な達成を許すものではなく、その状況下で利用できる最善の解決策であるに過ぎない(7ページ) 私たちの意思決定を冷徹に見据えた文章だ。だからと言って、あまり悲観的…

帰納的推論

どなたかが「ロジカルシンキングは演繹と帰納だ」と喝破されたように、推論の仕方の代表として演繹と帰納は取り上げられることが多い(というかほとんど)です。両者はあくまでも推論形態を分類しただけのもので、どちらがよいとか悪いとか言う筋合いのもの…

日経産業新聞に連載8回目が掲載されました

今回から「説得のためのコミュニケーション」と題して、相手に伝える技術についてまとめます(ここで「コミュニケーション」という意味深な言葉が出ていますが、「伝達」の意味です)。今回はピラミッド・ストラクチャーを使って、説明内容のロジックを組み…

コミュニケーションは大変だ(続)

一ヶ月ほど前、「コミュニケーションは大変だ」というタイトルでこんなことを書き連ねました。コミュニケーションという言葉を、私たちは伝達的な意味と人間関係構築的な意味で使い分けています。でも、これってかなり不自然なことではないでしょうか。まず…

小学生の論理的思考

小学校二年の長男の家でやる勉強は私が見ている。といっても、学校の宿題は対象外で、自宅でやるドリルやら何やらを決めて、それを添削するだけなのだが。当然ながらベネッセのお世話になりまくっている。赤ちゃん時代から「こどもチャレンジ」のお世話にな…

日経産業新聞に連載7回目が掲載されました

今回で問題解決パートは最後です。 解決策を考えるコツと、問題解決全般での心構えについて書きました。これは個人的なものですが、解決策を考える際、一般的なロジカルシンキングでの説明では、あまりに制約条件に関する配慮が足りないと考えています。制約…

人から「当たり前」と言われたら?

自分の考えていたことが、人から「それって当たり前じゃん」と言われる。これは結構ぐさっとくるものです。自分自身を振り返っても、「当たり前」と言われると、口をつぐんだり、ムキになったりしてしまいます。という反面、それって言いがかりだろうと思う…

日経産業新聞に連載6回目が掲載されました

早いもので、今回で折り返しです。本日日経産業新聞のビジネススキル欄に連載が掲載されました。 今回は「問題の原因を探る」がテーマです。 因果関係はその妥当性を判断するのがなかなか難しいですが、使いこなせると問題解決に非常に役立つので、うまく原…

書くことがない

こういう時は、ネタをとりあえずあげておくのが一番ではないでしょうか。今、もっとも気になっているのが、「帰納的な推論は使えるか?」です。帰納的な推論を活用したものとして有名なのが、「ビジョナリー・カンパニー」です。もちろん名著であるという評…

何故私たちは質問するのか(続)

明らかに深みにはまってしまったようだ。 でも、いったんは終わりにしないといけない。前回、問いの目的として、4つ(プラス1つ)あげました。 1.分からないことがある 2.自分の問題意識を相手に気づかせたい 3.自分の視点や問題意識の高さをアピー…

日経産業に連載五回目が掲載されました

今回は「フレームワーク思考」と「ロジックツリー」という、いかにも世に言うロジカルシンキング的な内容です。これらは、出来上がりを見るときれいだし、自分でも簡単にできそうに感じるけど、実際に手を動かしてみると難しいものですね。よろしければご覧…

私たちは何故質問をするのか?

いきなり大上段に構えてしまいましたが、最近「質問」ということについて考える機会が増えてきたので、少し頭を整理する上で、「そもそもなんで質問するんだろう?」という素朴な質問について考えてみたいと思います。1.自分が知りたいことがわからない 一…