何故私たちは質問するのか(続)

明らかに深みにはまってしまったようだ。
でも、いったんは終わりにしないといけない。

前回、問いの目的として、4つ(プラス1つ)あげました。
1.分からないことがある
2.自分の問題意識を相手に気づかせたい
3.自分の視点や問題意識の高さをアピールしたい
4.相手の推論のおかしさを明らかにしたい
(5.自分への突っ込み)

他にもあるかもしれませんが、ここでは割愛。で、疑問として生じるのは、「この5つの共通するものは?」となるわけです。この類型を見る限り、疑問点の存在が質問を生み出すわけではない。となると何か。

それは、「自分の関心の明示」なのではないでしょうか。それぞれ、「関心」という観点で言い換えてみると・・・
1.関心はあるのにわからない(から質問する)
2.自分は関心を持っているのに相手はそうでなさそう(だから質問する)
3.自分は関心を持っていることを共有したい(から質問する)
4.その推論の仕方について関心がある、というよりありていに言えばおかしいと思っている(から質問する)
5.自分にとって関心をもつべきだとリマインドしたい(から質問する)

4はちょっと苦しいかな。

と、ここまで書いて、これ以上話が進まないので困っているのですが、このことから読み取れるのは、
「相手の質問は、相手の関心がどこにあるかということや、相手の関心はどのような構造になっているのかを理解するいいヒントになる」
ということでしょうか。後者は、質問を積み重ねていく場合、その質問の投げかける順序によって、その人の頭の中が見えてくる、ということです。

つまり、質問には真正直に答えるだけでなく、そこから相手の関心を読み取ることも結構重要ですね、ということでしょうか。

でも、これって結構当たり前の結論になっていないか? ここ数日悶々としましたが、この状態で終わりにします。