2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

聞く技術(4) 対応・応答

聞く技術もとうとう最後のパートに来た。話を聞いて、その対応によって話し手はちゃんと聞いたかどうか判断する。そのパターンとしては以下の本に4つほど書かれているが、私としては一つ表現を変えて、さらに一つ加えたいところだ。ビジネスマンの「聞く技…

聞く技術(3) 聞く=理解する

聞く技術の二番目として、とうとう聞くという行為そのものに入る。だが、この部分について触れている本はあまり多くない。まあ、内面的な行為なので表出化しにくいのだろう。ということで、「聞く」行為そのものについて考えてみると、「聞く」という場面の…

聞く技術(2) 聞き出し

前エントリーであげた三冊の本のうち、聞き出しについて結構書かれているのがこちらである。人間関係が10倍よくなる「聞く技術」 (角川SSC新書)作者: 福田健出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ発売日: 2008/01メディア: 新書購入: 6人 クリック: 1…

聞く技術

先月、「聞く」ことに関する新書を二冊読んだ。〈聞く力〉を鍛える (講談社現代新書)作者: 伊藤進出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/03/19メディア: 新書購入: 4人 クリック: 13回この商品を含むブログ (13件) を見る人間関係が10倍よくなる「聞く技術」 …

[思考術]「物語編集力」3

割れながら漠としたテーマを選んでしまったような気がしてならないが、本書による示唆はまだあっただろうと感じたので、もう一回だけ引っ張ることにする。以前のエントリーで触れたように、物語編集力の5大要素をもとにすると、 ・物語を作る:ワールドモデ…

[思考術]「物語編集力」2

で、問題なのはこの考え方をどのように応用するかだ。私たちは常に本書にあるおうな物語を作っているわけではない。しかし、そのエッセンスは活用できそうである。その一つとして、話を理解することがあげられる。ここでの理解は内容の理解に加えて、話をし…

[思考術]「物語編集力」

「物語編集力」を読了。示唆深い本だった。物語編集力作者: 松岡正剛出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2008/02/29メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (19件) を見る 本書では、物語を編集のアウトプットの一つと捉え、そ…

[コミュニケーション]よいコミュニケーションの要素

「理解の秘密」では、第十三章で「忘れがたいインストラクター」として、よいインストラクターとなる要素を列挙している。しかし、これがまたいろいろな人にいろいろな質問の仕方で聞いたものを列挙しているだけなので、いろいろあってわかりにくい。という…

[コミュニケーション]コミュニケーションの内容の構成要素

コミュニケーションの改善方法として、受け手の状況に基づいて伝えるべき内容、コンテキスト、チャネルを決定するという観点が必要である。但し、内容そのものについては、幹のようなものをしっかりさせておかないと、受け手の顔を見て話をするだけになって…

[コミュニケーション][シナリオ構想]受け手を念頭に置いたコミュニケーションの設計

前回のエントリーでは、「理解の秘密」に書かれていたコミュニケーションの改善点を、問題点と対照させながら整理してみた。ただ、問題点と比較してみると、どうもコインの裏返し的なものが多く、もう少し工夫の余地がありそうである。本エントリーでは、手…

[コミュニケーション]コミュニケーション改善のために

これまで「理解の秘密」を題材に、コミュニケーションがうまくいかない理由を整理してきた。同書を見ると、コミュニケーションの改善について第七章〜第九章で述べているが、これが見事にコミュニケーションがうまくいかない理由とリンクしていない。という…