2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「前提」とは

そろそろ「論理トレーニング」から離れて、別の本を題材に考えてみたい。論理のスキルアップ―実践クリティカル・リーズニング入門作者: アントムソン,Anne Thomson,斎藤浩文,小口裕史出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2008/01/01メディア: 単行本購入: 15人 …

論理関係の活用

そろそろ「論理トレーニング」を題材にしてきた、論理思考ネタもおわりにしたい。最後に、論理関係と意味関係という観点から、「論理トレーニング」について一点見ておきたい。論理思考は論理関係と意味関係を活用しながら言葉の関係を押さえつつ主張をして…

論理関係を構成する最低限の要素

これまでのエントリーで、論理思考は関係をつなぎあわせていく思考であり、その関係には意味関係と論理関係がある、とした。そのうちの一つ論理関係はどのような要素から構成されているのかを整理してみたい。ただ、丁寧に見ていくと深みにはまるばかりかや…

論理関係と意味関係

前エントリーで見たように、論理的思考とは「言葉(文)の論理関係と意味関係を適切に結びつけながら主張を導き出す(確認する)思考」と捉えることができる。では、これら二つの関係をどのような順序で使っていくことが求められるのだろうか。ここで押さえ…

論理と意味

言うまでもないことだが、「論理トレーニング」は、論理力を向上させるためのトレーニングである。著書の中で、広い意味での論理を「言葉と言葉の関係」としていることから、本書は「言葉と言葉の関係を把握し、自分の主張を展開する際にも活用するために必…

思考における論理の役割 「論理トレーニング」

野矢茂樹氏の「論理トレーニング」を再び読んだ。前回読んだのは20世紀だったせいか、うろ覚えの部分が多く、新鮮に読めた。新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)作者: 野矢茂樹出版社/メーカー: 産業図書発売日: 2006/11/01メディア: 単行本購入: 24…

データや情報のテーマを捉える

あまり自著に関連したネタばかりでもつまらないので、そろそろ他の書籍を題材にしていきたい。まずは、新版になった野矢茂樹氏の「論理トレーニング」あたりだろうか。と思って読んでいたら、「シナリオ構想力」の内容とかぶる部分を見つけたので、まずはこ…

特性を活用する−「ウェブ時代をゆく」

特性という概念を活用していくと、思考の整理が進む例を梅田望夫著「ウェブ時代をゆく」の第四章「ロールモデル思考法」を例にとって考えてみよう。「ロールモデル思考」は、本書における一つの肝だ、という記述をどこかで読んだことがあるが、それにしては…

特性をもとにした分析

(前回からの続き)「日本文学史序説」において、特性という考え方がどのように活用されているかを見ていきたい。日本文学史序説〈上〉 (ちくま学芸文庫)作者: 加藤周一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1999/04/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 46回…

データを丁寧に見る

考えを進めるにあたって、仮に手元にあるものだけでも丁寧にデータや情報、さらには考えを見ることは重要である。そのために必要な観点として「テーマ」と「特性」がある。詳細は「シナリオ構想力」の第二章を参照していただくとして、概要だけ示せば、 ・テ…

シナリオ構想力とは

まずは、ネタだしとして、自分が書いた本を題材にしたい。シナリオ構想力 実践講座作者: 生方正也出版社/メーカー: ファーストプレス発売日: 2008/01/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 84回この商品を含むブログ (16件) を見るこの本…

このブログについて

このブログは、「考える」ということについて、個人的に興味を持っている、及び仕事柄必要な分野に絞って考えをまとめるものです。私の仕事は、ビジネスシーンにおいて、より有効に考えるための手法や考え方を概念化したり発信することです。つまり、上記の…