発想法(川喜田二郎)

文章化は図解の持っている弱点を修正する力を持っている。もっと平たくいえば、その誤りを見破って、発見し、かつ修正の道を暗示する力をもっている。(発想法、98-99ページ)

一方、こんな文章もある。

図化は効率的な思考の整理法です。二項対立をクリアに図化する、時間的な経緯あるいは原因と結果を矢印で示していく、もしくは座標軸を使うなど・・・(地アタマを鍛える知的勉強法、95ページ)

実に面白い。とはいえ、両者が相反する立場にいるわけではないのは明白だ。文章化と図化にはそれぞれ役割があるのだろう。

図化:理解のスピードを早める
文章化:理解を正確にし、深める

図化で単純化して本当に重要なポイントを明確にして、文章にしてそのポイントが本当に重要だったかを確かめる。こうしたプロセスが自然とできるようになると、思考のスピードと正確性は高まっていく。

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

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地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)

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