木の教え

木の教え (ちくま文庫)

木の教え (ちくま文庫)

我ながら、えらく渋い本を選んだなあ。
きっかけは、帯だから単なるミーハーといってしまえばそれまでだけど。

中身はとても滋味あふれる一冊でした。
一本の木に思いをはせ、そのまとまりである森に思いをはせ、さらに地球に思いをはせる、というのは、この本を読むことではないだろうか。それにしても、加工されてなお本来もっている癖で曲がったりする木というものはすごい。そして、それを手なずけている人間もすごい。

本の中身とは別に、本書で何度も登場している最後の法隆寺の宮大工 西岡常一氏に非常に興味をもった。そういえば、「わざから知る」という本でも、この人の話は出ていたっけ。一度この人の本を読んでみたくなった。


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