地方議員の正しい?選び方

明日は区議会議員投票日。候補者80名の中から一人を選ぶ。必ずしも知名度の高くない候補者の中から、自分の支持する人材を見つけるのは容易ではない。正直、前回は名前が覚えられず、結局その場でなんとなく決めてしまった記憶がある。


それではまずい、と今回は選挙公報を見て、候補者を選ぶことにした。とはいえ、80名の公約やら人となりとやらを見ていたら、誰が適切かわからなくなってしまう。そこで、次のような基準をもって選んでいくことにした。


1.所属政党
特にどの党を支持しているというのはない。特に地方議会だから政党ありきではなく、候補者ありきで考えるのが本筋であることは理解している。だが、信条的に支持できない政党がある、というのは厳然とした事実でもある。イデオロギー的にあわないとか、政策的に同意できないものを掲げる政党を支持することはできない。


2.年齢
年齢は政治活動にあまり関係がないとは考えている一方で、3の公約であげる理由から、今後はできるだけ若い方に国や地域の方向性を決めていただくのがもっともよいと考えている。そうした理由から、少なくとも自分より年上の方の投票は辞退させていただくことにした。


3.公約
選挙公報の公約を見ても、どの候補者も似たようなことしか書いていない。例をあげれば、最近ネタの「防災」からはじまって、「子育て」「介護・福祉」については、誰もが何かしら触れているし、これらを網羅している候補者も多い。

これらすべて大事だと思うが、無い袖はふれないという事実に対してどうするか、ということを考えれば、優先順位をつけるのが政治家の義務だと思う。そこは是非お願いしたいところだ。とは言っても、誰も優先順位をつけてくれないので、そこは自分なりに判断するしかない。

私の今の優先順位としてもっとも高いのは、ずばり「教育」だ。子育て環境の整備ではなく、将来の人材にどのような教育をするのかを優先的に考えている方を支持したい。

世代間というくくりで考えてみると、現在の老年・壮年・一部若年層のいわゆる現役世代は、これから大人になっていく世代に対して多大な負担を背負わせてしまっていると考えている。社会保障の負担や財政面のリスクの負担に加え、原発問題でその処理の負担や限られたエネルギーでの生活を強いるという負担である。これは政府とか東電の責任ではなく、現役世代全員の責任だ。これら背負わせてしまった責任に対して私たちができることは、せいぜい将来世代が自身で的確な判断ができるような力をもつこと、そして彼らの判断を邪魔しないようなサポートをすることくらいしかできないと私は考えている。

その意味で、「教育」という分野に重点を置くことは私たちの責任の取り方の一つであり、ここの関心の向いている政治家を私は支持したい。もちろん、その一環としての子育ても重要だとは思うが、決して現役世代の都合での子育て環境の改善ではなく、将来世代を育むための子育てという視点が欲しい。一方、個人的には介護とか福祉の優先順位は高くない。将来の生活に不自由が生じても、それを甘受するしかない。それは私たちのまいた種なのだし、このままいけばもっとひどい状況を将来世代に強いることになるのだから。



ここまでで、だいたい候補者は絞られてくると思うが、それでも絞られていなければ、当選回数(相対的に知名度の低い初当選を目指す方を支持したい)くらいで、あとは自分の人を見る力を信じることにしたい。


という形で選挙公報を見ていたら、ひとりだけ該当する候補者を見つけることができた。明日は自信をもってその候補者に投票したい。