持続可能な未来へ

持続可能な未来へ

持続可能な未来へ

表題の本を本日読了した。ピーター・センゲの最新作。中身は環境問題をセンゲ流に捉える、というところか。

センゲの基本フレームワークはブレがない。組織学習における5つの原則をもって、環境問題に対応しようというもの。

普通の企業変革との違いは、「全体」を捉える視野を相当広くとらなければならない、ということか。単に個々の企業の状況を捉えるだけでなく、地球全体レベルまででシステムを捉える必要があるし、対話、ビジョン共有、チーム学習なども同様、ということだ。

その中でも新たなフレームワークとして、「持続可能な価値」のマトリックスが紹介されている。これは企業を循環型経済へ向かわせるための施策を「社内・社外」「将来・現在」の二軸で分類する、というもの。「現在・社内」に関する施策から最終的に「将来・社外」に関する施策に広げていこうという。これは、循環型経済移行のこと以外にも活用できるのではないか。

ということで、いかにもセンゲらしい一冊に感じた。でも、個人的には「最強組織の法則」の方がインパクトあったかな。