9月に新刊「仮説思考と分析力」が発売されます

すでにアマゾンで予約受付が始まっていました。
9月の頭に、「仮説思考と分析力」が日本経済新聞出版から発売になります。今回は日経ビジネス人文庫の「ポケットMBAシリーズ」の一つです。

題名どおり、仮説を立てたり分析をする際のポイントについてまとめた一冊です。「もっと鋭い仮説をたてたい」「これだ、という分析がしたい」と考えている方には参考になると思います。

執筆者として、本書の特徴は、次の4点だと考えています。
1.「仮説」と「分析」を融合
「仮説を立案する」と「分析する」は二者択一のように捉えられがちです。しかし、使える仮説を導く際、実際には両者は密接に関連しあっています。本書では、両者を融合させながら次の行動につながる仮説を導き出すための考え方を詳述しています。第11章では、一章割いて分析しながら仮説を導き出す流れを実例で紹介しています。

2.仮説立案・分析のモデルを解説
仮説立案や分析に関する書籍を見ても、細かいテクニックに関する記述はあるものの、全体としてどのような流れで仮説を立て、分析結果を導いていくのかというモデルを紹介しているものはあまり見られません。本書では、仮説立案や分析のモデルを提示し、実例をあてはめながら、そのポイントについて解説しています。

3.豊富な事例をもとに、仮説立案のモデルを解説
仮説立案では主に実際の成功事例を紹介しながら、その考え方を解説しています。紹介する事例は、セブン−イレブン、ヤマト運輸ファーストリテイリングなどの日本を代表する企業、そしてサントリーの大ヒット商品「伊右衛門」など、イメージしやすいものを用いています。従い、「ああ、こんな仮説や行動をしたのは、こんなことを考えていたのか」と想像しやすくなっています。

4.演習を通じて分析力アップのポイントを詳述
分析では、演習を題材にして、どうすれば分析力があがるのかを解説しています。題材とする演習では、単によい例だけ、悪い例だけを載せるのではなく、悪い例はどこが悪いかを添削しながら、よい例を示すような、段階的に改善していく姿が見えるような工夫をしています。特に、よくありがちな「情報を整理して終わり」という分析から一歩踏み出すためのポイントについては結構力を入れているつもりです(第5〜6章あたり)。

発売はもう少し先になりますが、店頭に並んだ暁にはぜひお手に取ってご覧いただければと思います。