「ハーバード白熱教室」を見る
先日、遅らばせながら「ハーバード白熱教室」を視聴した。といっても、一回分だけですが。
今更になって観ようと思った理由は二つ。一つは本を読んで興味深かったということ。もう一つは、ハーバードの学生が登録しまくる講義はどんなものか、何か自分に参考になることはないかの材料とするため。
前者については、本とあまり印象は変わらない。というか、講義の内容がそのまま本になったような気がする。使われている事例も本に載っていたものが多いし。あれを毎年やっているのだろうか、と別の点から興味が湧いた。
もう一つのクラスの進行風景について。もちろんカットしている部分が多いので、必ずしも当てはまらないかもしれないが、さすがにテンポがいい。それはサンデル氏の話し方にもよるのだろう。と同時に、さすがハーバードの学生と思わせる発言が多く、教授とのやり取りで一歩も引かない姿勢には感心させられた。以下思いついたことをいくつか。
・クラス開始時はざわついている。それから、聴講態度という点では日本だとケチがつけられそうな学生が多い(足を組んでのけぞっていたり、隣と小声で話していたり、ガムかんでいたり)。でも、話を聞いているときの集中力はすごい。
・サンデル教授の立ち居振る舞いはさすがに堂に入っている。なんといっても、止まっているときに下半身はまったく動いていない(上半身はジェスチャー多彩なのに)。このあたりは鍛えられているな(でもポケットに手を突っ込んだり、教壇に肘をついたりと、これまた日本ではケチをつけられそうだ)。
・講義メモはしっかりあるようだ。そして、重要なところはメモをしっかり見ながら話している。まあ無理にすべて頭の中に入れて講義に臨まなくてもよいということだろう。
・(テレビで割愛しているからかもしれないが)学生とのインタラクション自体は多くなさそう。そして、ビジネススクールでよく言われるような全員が手を挙げて・・・、という風景とは少し異なり、手を挙げる学生もあまり多くない。でも、そこでの発言のクオリティはさすがというレベル(これも選んでいるからかもしれませんが)。教授の突っ込みに一歩も引かない。
・それにしても、登録した学生の評価というのはするのだろうか? するとしたらどうやって? クラスでの発言だけでは評価できない(発言できない人多数により)し、数百人分のレポートとかは見たくない。結構一番気になったところだったりして。
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