パフォーマンスコンサルティング2解読(5)クライアントと契約する

前のエントリーで「匠」の世界と書いたが、少し早かったようだ。まだこの章が残っていた。この章をどこの部に置くかは結構微妙な世界だが、個人的には問題解決のプロセスで第2部は終わってよかったような気がする(あくまで感覚的な感想ですが)。

ここでの重要なメッセージは、「クライアントとの契約は、現状分析とソリューション実行との二種類ある」ということ。ここをごっちゃにしてしまうとはまる。というより、日本ではあまり現状分析フェーズでフィーをとることはあまりないから、現状分析にも価値のあることはしっかり自覚しなければならない。

こうした奥手?の私たちにありがたいことに、本書では現状分析の見積もりをするにあたって個々のアクティビティと想定時間のリストも用意してくれている(169〜170ページ)。こうしたリストが一般化できれば、コンサルタントの立場からだけでなく、クライアントの立場からも有益だろう。「えっ?そんなに分析に時間かかるの?」とかが分かるからだ。

また、ソリューション実行の契約に関しても、マクロ(包括的)契約とミクロ(個別ソリューション)契約の二種類が必要であることを明記している。ここも結構大事なところだ。というか、まずはマクロの契約を結べるよう頑張れ! というところか。