人材開発

パフォーマンス・コンサルティング2解読(補足)

パフォーマンス・コンサルティングII~人事・人材開発担当の実践テキスト~作者: デイナ・ゲイン・ロビンソン、ジェームス・C・ロビンソン,鹿野尚登出版社/メーカー: 株式会社ヒューマンバリュー発売日: 2010/08/06メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 …

パフォーマンスコンサルティング2解読(終) よくある質問とまとめ

本書で筆者が述べたいことは、前章までで終わり、この章は補足的なFAQの位置づけである。実際、一つの除けば、前章までで述べたことを別の観点で整理したものが多い。その中で一つ本章にだけ触れられているのは、「PCの取り組みの成果をどうやって測定するか…

パフォーマンスコンサルティング2解読(8)PCの機会を見つける

本書のよい点の一つに、「クライアントとの関係」という視点を常に持ち続けていることがあげられる。本章もまさにクライアントとの関係という視点がなければ、書かれることはないだろう。本書によると、PCの機会の見つけ方は二通り。 1.クライアントとの信…

パフォーマンスコンサルティング2解読(7)リフレーミング

匠の世界第二弾はリフレーミングだ。ここが本書の白眉と言ってよいだろう。ある意味、ここにパフォーマンス・コンサルタントとしての価値が凝縮されるのだ。まず、リフレーミングの意味から。これは「クライアントが述べていることを異なる視点で見てもらう…

パフォーマンスコンサルティング2解読(6)信頼関係の構築

いよいよPCの「匠」の世界に入っていくことになる。まずは「信頼関係」の構築だ。「信頼関係の構築は大事」という記述はよく見かけるが、それは当たり前の世界だ。信頼関係の築き方がわからない人にとって重要なのは、「どうやって信頼関係を築くか」だ。そ…

パフォーマンスコンサルティング2解読(5)クライアントと契約する

前のエントリーで「匠」の世界と書いたが、少し早かったようだ。まだこの章が残っていた。この章をどこの部に置くかは結構微妙な世界だが、個人的には問題解決のプロセスで第2部は終わってよかったような気がする(あくまで感覚的な感想ですが)。ここでの…

パフォーマンスコンサルティング2解読(4)解決策を明らかにする

今回は解決策について。なかなかこういうテーマで解決策を導き出す「考え方」レベルではなく、どのような解決策が提案できるかまで書いてしまう本はあまり見かけない。その意味では、初版同様、踏み込んだ一冊と言えよう。とは言え、お国柄の違いなのかなん…

パフォーマンスコンサルティング2解読(3) 原因を解明する

第5章では原因と解決策、そしてそのまとめが記されている。一章でこれだけのことをまとめるのだから、あるべき姿や現状と比べると原因と解決策のパーツは割合的に少ないのだろう。しかし、ここでは逆に、原因と解決策は分けてみていくことにする。すでに述…

パフォーマンスコンサルティング2解読(2)あるべき姿と現状を捉える

第3章から、いよいよGAPS!マップの詳しい説明に入る。まずは第3章で「あるべき姿」の捉え方が解説されている。この章を読む前、最も興味深かったのは 1)事業のあるべき姿はどうやって捉えるのか? 2)パフォーマンスのあるべき姿と事業のあるべき姿はどう整…

パフォーマンス・コンサルティング2解読(1) GAPS!ロジック

これから何回かにわたって、「パフォーマンス・コンサルティング2」について、私的解読をしてみる。 結構視点に偏りがあるが、本書に書かれた内容レベルから少し脱線?発展?していきたい。 幸いなことに、訳者の鹿野さんとは月一回お目にかかる機会がある…

職場の学びを促進するWPL-3

前のエントリーで、WPLは「職場での学びを促進する仕組み」であると述べました。そこでは、診断項目及び診断結果の振り返りが職場での学びを促進するのに効果的であると述べました。そうすると知りたくなるのが、「じゃあ何が学べるのか?」ということでしょ…

職場の学びを促進するWPL-2

昨日のエントリーでは、ダイヤモンド社のWPLとは「職場の学び促進ツールである」ということを、独特の診断項目から見ていきました。しかし、診断項目が独特なだけで職場の学びを促進するわけではありません。このエントリーでは、職場の学びを促進する仕組み…

職場の学びを促進するWPL-1

先週になりますが、3月4日にダイヤモンド社石山記念ホールにて、WPLファシリテーター養成講座の講師を担当しました。WPLとは、東大の中原淳准教授と神戸大の松尾睦教授が開発、ダイヤモンド社が提供する「職場での学び」を診断するツールです。不肖生方も、…